2010年12月5日

北朝鮮の女性ホームレスその後

【ナレーター】
トウモロコシ畑に佇むのは“コチェビ”、いわゆるホームレスだ。草を摘むその姿は少女のように見える。

【撮影者】VTR
「ウサギにやる草かい?」

【草を摘む女性】
「草を売るの。」

【撮影者】
「何歳だい?」

【草を摘む女性】
「23歳です。」

【撮影者】
「23歳か。」

【ナレーター】
持っていた袋に入っているのは雑草。ウサギの餌として売れるのだ。北朝鮮では子どものいる家庭でウサギの飼育が義務付けられている。それを学校が供出させ、肉や毛皮を軍に収めている。

【撮影者】VTR
「君は外で寝ているの?」

【草を摘む女性】
「ええ・・。」

【撮影者】
「何を食べてるの?」

【草を摘む女性】
「何も食べられません。」

【撮影者】
「お父さんお母さんはどこにいるの?」

【草を摘む女性】
「お父さんは死にました。」

【撮影者】
「お母さんは?」

【草を摘む女性】
「お母さんも・・。」


【ナレーター】
彼女はデノミの混乱の中、両親を失った。雑草1キロを売っても20ウォン。パンが25ウォンの今、パン1つさえ買えない。

【撮影者】VTR
「これで何か買って食べなさい。」

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